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村松建彦歌集
『ナナメヒコ2』


落語が好きな村松さんは横丁のご隠居みたいに物知りで、空想好きで、曲ったことが大嫌い。鋭くナナメからこの世の矛盾を短歌で滅多斬り。しかしときには正面切って、こんな壮大な歌も作ってしまう。とにもかくにも偉才なんです。

あっあそこ 双眼鏡がいっせいに
空をむきたり鷹柱のみゆ
(藤島秀憲)


・引き出しにギデオン聖書とダイソー版
 『坊ちゃん』があり道後のホテル
・建築のケンと言ってた名前だが
 このごろ建屋のタテで通じる
・演台を降りようとして小柳枝が
 踏み外したり痺れが切れた


第2歌集
塔21世紀叢書第322篇
2018年5月28日発行
四六判上製カバー装180頁
定価:本体2500円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
黒田京子歌集
『揺籃歌』
ようらんか

かはひらこ菜の花畑を飛びながら
風に紛るる サガサナイデヨ

黒田京子は、豊かな知性と感性を合わせ持った歌人である。一首の中にそれがバランスよく配された時、歌は美しい姿を持って立ち上がってくる。 
(難波一義・解説より)


・なよらかに揺れつつ芯のかたきまま
 風の星座に我は生まれて
・雪うさぎひと夜の雪につぶされし
 耳になほ聞く風の音ある
・マリリンのドレスの裾が吹き上がる
 力づくとふこと甘酸ゆき


第1歌集
「笛」会員
2018年4月20日発行
四六判上製カバー装160頁
定価:本体2200円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
白井陽子歌集
『あすなろのままに』


山に根を張るあすなろに みちのくの旅にて出会う幹は太くて

 明日はヒノキになろうとの意味で名付けられた「あすなろ」に、作者は自身を喩える。今はヒノキに劣っていようが、明日はそれに追い付き追い越そうとする負けん気がある。それは作者の持つ豊かな向上心がまだまだ先を見続けているからだ。
(松村正直・解説より)


・「先生」と呼びとめられて瞬間に
 「先生」にもどる午後の雑踏
・夏畑を片付け終えし土の上
 青きトマトの一つ転がる
・残されし時間はどれ程あるのだろう
 あすなろのままに時が過ぎ行く


第1歌集
塔21世紀叢書第320篇
2018年4月20日発行
四六判上製カバー装214頁
定価:本体2500円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
茨城県歌人協会合同歌集
『紫峰』(しほう)


 茨城県歌人協会は平成十三年に発足し、今年で十七年目に入り、この間に第一合同歌集『梅暦』と第二合同歌集『水渚』を発刊してまいりました。今回、第三合同歌集『紫峰』を発刊するにあたりましては、二五〇名となる多くの会員の方々が参加して下さいました。
(片岡明・『紫峰』の発刊に際して)

写真で見る5年のあゆみ(口絵・モノクロ4頁)
『紫峰』の発刊に際して/片岡 明
作品 会員250名の自選10首と歌歴
「茨城県歌人協会賞」受賞歌集報告
茨城県歌人協会役員
茨城県内の短歌誌等発行グループの現況
茨城県内地域短歌会一覧
茨城県歌人協会五年の歩み
主要物故歌人
茨城県歌人協会規約
あとがき


第3合同歌集
平成30年3月10日発行
A5判上製カバー装288頁
定価:本体3800円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
古賀大介歌集
『三日月が小舟』


多くの歌は、体験や経験を後追いして成ったものでなく、もっと言葉自身によって出来上がっている。たとえていえばジグソーパズルのピースをどさりと机の上にばらまいて、それを数片組み合わせてあるかたちを成せば出来上がりとする、そんなふうに言葉を捌く作業が、古賀さんにとって作歌なのではあるまいか。
(小池光・跋より)

・窓の灯にそれぞれ暮らしある事を
 ほつほつ思いほつほつ歩く 
・「楽しめ」とブロッコリーが言うのです
 熱いシチューの中で何度も
・肉まんの味が満ちたる口の中
 ほふほふ(いまはなやまんでいい)
・夕ぐれの向こうに君をんっ、んっ、と
 みている夏のアセロラソーダ
・提灯のような淋しさありました
 夜の路上が濡れていました


第1歌集
「短歌人」「虹」会員
2018年3月4日発行
四六判上製カバー装208頁
定価:本体2200円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
煖エみずほ歌集
『白い田』


言葉で構築する新たな景色
3年ぶりの新歌集

言葉は器があってはじめて響き渡る、
そのひびきに私がまた問われることになる。
(あとがきより)


・すずなすずしろしろきにねむれ
 父ゆきてしろきにねむれ
・しずけさにそっと耳する真昼間の
 右へかたむく父の寝息
・ある一瞬写真のなかにおさめられ
 わすれるようなはやさにきえる
・かなしみはたぶんわかれることでなく
 ぽつんとのこる実の赤さ
・ゆきのののしずくのあなのひろがりぬ
 青菜のうすく見えだす春日


2018年2月22日発行
四六判並製カバー装186頁
定価:本体2200円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
桃原邑子歌集
『沖縄
 新装版

明治末年に沖縄に生まれ育ち、昭和十四年に台湾の宜蘭に一家で移住し、戦後は熊本を生活の場とした桃原邑子が、なぜこれほどまでに沖縄の歌を詠み続けることに拘ったのか。体験していない沖縄戦を、あたかも体験したかのように詠おうとし、また、詠い得たのか。戦後の沖縄からも目を離さず、その言葉どおり死ぬまで詠い続けた源には、どのような思いがあったのか。
それらの答えは全部、作品の中にあります。
(久我田鶴子・新装版 あとがきに代えて)

『沖縄』(全篇)528首、『桃原 沖縄U』(抄・新編集)475首収録

明治45年、沖縄県生まれ。
阪口保、前田夕暮に師事。
平成11年逝去、享年88。

・まだ生きてこれの地獄を見よとてや
 雨あられなる弾われを外れゆく
・星のなき軍帽かむりゐる兵の
 多く死にし野よ星よきらめけ
・二十万人の人らを死なせ吾子を死なせ
 日本敗れたり仏桑華の花
・つはもののむくろのかたへすさまじき
 草の芽吹きやそを摘みて食ふ
・ちかぢかと星照る森の樹樹の幹
 しるべとなれよ死者たちのため


地中海叢書第912篇
平成30年1月15日発行
四六判並製カバー装244頁
定価:本体2000円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
本多真弓歌集
『猫は踏まずに』


わたくしはけふも会社へまゐります
一匹たりとも猫は踏まずに

働くことを「労働」と呼んで、そこに生き甲斐をかけたわたしどもの世代とも、それに叛旗をかかげて資本制を批判した世代とも違う。ユーモアを含みつつ「けふも会社へまゐります」というが、別段それを嫌ってるわけではない。「猫は踏まずに」のアイロニーがそれを示している。
(岡井隆・解説より)

・火のやうにさびしいひとにさはれずに
 ただそばにゐてあたためられる
・残業の夜はいろいろ買つてきて
 食べてゐるプラスチック以外を
・録音でない駅員のこゑがする
 駅はなにかが起きてゐる駅
・このあひだきみにもらつた夕焼けが
 からだのなかにひろがるよ昼間にも
・ともだちのこどもがそこにゐるときは
 さはつてもいいともだちのおなか 


【栞】
花山多佳子*むごいレシピ
穂村 弘*快適な地獄
染野太朗*猫とはなにか

第1歌集
「未来」会員
2017年12月14日発行
四六判並製表紙装162頁
定価:本体2000円[税別]
装画/山下以登
装幀/真田幸治
 

 
鶴田伊津歌集
『夜のボート』


掬い取る日々のおもい、
少しずつ膨らみ、
くきやかになる世界の輪郭。

10年間の結実。

・ぽんかんはぽんかんの香を放ちつつ
 まはだかとなり人の掌のなか
・いちまいの空の下には
 等分でないかなしみの水がながれる
・夜の海に浮かぶ二隻のボートより
 さびしき二人 漂うばかり
・感情の発露はそこにとどめおき
 ポン・デ・リングをちぎって食べる
・あなたとはやさしい地図だ
 行先も帰る先もなくただそこにある


第2歌集
「短歌人」同人
2017年12月15日発行
四六判上製カバー装178頁
定価:本体2400円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
芦澤智子歌集
『山恋ひ』


・京都にて学びし君に「山」教へ
 山に逝きたり原田達也は
 (雁部貞夫・序歌)

教職を退き、見知らぬ山梨での結婚、
そして農業に勤しむ50年、
生活のなかで生まれた歌

・覆ひかけしハウスのバラの蘇り
 新しき芽のあまた出で来つ
・桃畑に夫の口笛「母さーん」と
 聞きて過ぎ来ぬ四十年を
・背負はれて雪の大天井岳下りたる
 彼の日のごとく空青く澄む


第1歌集
「あかね」誌友
平成29年9月19日発行
四六判上製カバー装212頁
定価:本体2000円[税別]
装画/原田達也
装幀/真田幸治
 

 
奥村晃作歌集
『八十の夏』


囲碁、絵画・音楽鑑賞、
そして暮らしの中心には、
いつも短歌!
歌人・奥村晃作、
観察者の視線が
益々冴え渡る。
一年間、情熱の482首。

・一瞬の判断でわれ右側を
 歩いてのぼるエスカレーター
・ゾウを見てゾウさんと呼び
 トラを見てトラさんとふつう人は呼ばない
・今日われは休日なれば朝昼晩
 妻と食事すテレビ見ながら
・「あと何回桜見れるか」などと言う
 発想哀し八十のわれ
・八十の我が見上げる老い杉は
 数百年後も生きるであろう


第16歌集
コスモス叢書第1127篇
2017年9月29日発行
四六判上製カバー装246頁
定価:本体2500円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
松村正直歌集
『風のおとうと』


歳月の濃淡のなかで、
ゆらめく家族の日常、
言葉から滲み出る哀感。
己という存在に
対峙した505首。

・烏瓜の揺れしずかなり死ののちに
 語られることはみな物語
・外は雨であるかもしれず何ごとも
 なければ海であるかもしれず
・ゆうぐれはドアにドアノブあることの
 こんなにもなつかしくて 触れたり
・視野の端に今朝はあなたのいることが
 若葉のようなあかるさである
・いつの間に分水嶺を越えたるか
 座席の向きに川がながれる


第4歌集
塔21世紀叢書第310篇
「塔」編集長
2017年9月3日発行
四六判上製カバー装220頁
定価:本体2500円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
松本千枝子歌集
『風幻領あるいはきさらぎの月』


一首の描き出す記憶の中で、母のさまざまな生活の軌跡が示される。歌を簡素な刺戟として、ただ一筋に歩んできた感動を大切にしたい。
(「あとがき」より)

・悔恨の林ほとほとゆうぐれて
 針のようなる月空にある
・一枚の木の葉ちぎられいる昼を
 心の凹みに立ちて見ている
・さめざめと草に雨降るまひなかの
 土すれすれのにんげんの愛


遺歌集
「渾」「茨城歌人」「餐」同人
2017年8月21日発行
四六判上製カバー装242頁
定価:本体2700円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
水上深保子歌集
『紅雀』


何があっても前向きで、努力家で、芯の強い人ですが、一方ですこぶる繊細な感性を持ち、家族をはじめ、他人に対する優しさももち合わせているのです。
(馬淵典子・跋より)

・動き激しき紅雀籠に売られいて
 淋しき春は闌けていたりき
・子の投げしボールを受けるこの距離が
 いつまで続く春朧なり
・旅行カバンを満たす思い出
 この夏は重たきものを持ちて帰りぬ


第1歌集
象文庫第15編
「橋の会」「象の会」会員
2017年8月21日発行
四六判並製カバー装138頁
定価:本体1800円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
柊明日香歌集
『そして、春』


第32回北海道新聞短歌賞佳作

日本歌人クラブ
北海道ブロック優良歌集賞


 雪を詠んだ歌も多いが、それに負けないくらい多いのが父、母、夫に代表される家族を詠んだ歌である。私は柊さんの詠んだ家族の誰彼の歌を読みながら、子として妻として嫁として懸命に努めている柊さんの真摯な姿と接することになった。
(中地俊夫・跋より) 

・「済まんな」と言う父に添い
 「なんもさ」と答えつつゆく通院の道
・母の耳どこか遠くにあるようで
 時おりわれは声高になる
・風邪熱の下がらぬ夫と迎えたる
 結婚記念日に梅粥すする


第1歌集
「短歌人」同人
平成29年7月25日発行
四六判上製カバー装154頁
定価:本体2000円[税別]
装画/大西 勤
装幀/真田幸治
 

 
勺禰子歌集
『月に射されたままのからだで』


強い、と書いてみたけれど、ところどころで見せる罪悪感、抑圧された感情、行き場のない哀しみは何だろう。
(江戸 雪)

自分が今生きているこの時代を凝視すること、それが現代の歌人の使命であることを勺禰子は熟知している。
(藤原龍一郎)

・奈良がすき奈良はきらひといふときに
 ならはあたしが好きなんやろか
・雑巾をドーキンと呼ぶ泉州弁の
 祖母は呼ぶらんアベシンドーと
・羊水にまどろむ春の吾は知らず
 福島第一原発一号機の稼働
・キーボードに引き裂かれゐし子音母音
 なつかしみつつ君の名を呼ぶ
・ときどきは峠で耳を澄ますこと
 月に射されたままのからだで


【栞】
江戸 雪*純度の高い傷、そして力
藤原龍一郎*土地、言葉、時代

第1歌集
「短歌人」同人
2017年7月24日発行
四六判並製カバー装192頁
定価:本体1900円[税別]
装画/山本じん
装幀/真田幸治
 

 
斎藤千代歌集
『四月一日。』


図工教員としての日々に
埋没しそうな不安。
明るく振る舞えばさびしく、
振り返ればせつない。
子どもたちに寄り添いながら、
しなやかな鋼のつよさで、
日常を描き取る。

・縦向きにすじの入った爪を切る
 いつからこんなに淋しいのだろう
・花の名をもつ子と二人中庭の
 雨を見ている放課後の窓に
・一面のコスモス 君と振り出しに
 戻れるのなら生きなおしたい


第2歌集
音叢書
平成29年6月24日発行
四六判並製カバー装160頁
定価:本体2000円[税別]
装画/著者
装幀/真田幸治
 

 
吉田美奈子歌集
『そにどりの青』


職を退きし後にあらわれる
生き生きとした時間。
真っ直ぐな視線、誠実な言葉、
そして、はかないものへの思い。
穏やかな抒情が日常を輝かせる。

・をりふしにほのと消毒薬にほふ
 わが身厭へり勤めの帰路を
・一瞬の青き光跡かはせみが
 今日の無聊を切りてゆきたり
・風わたる野辺さやさやと秋は来て
 さしすせ紫苑、薄、せんぶり


第3歌集
コスモス叢書第1122篇
2017年5月26日発行
四六判上製カバー装216頁
定価:本体2500円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
岩崎堯子歌集
『晩夏の海』


生きていればよろこびがあり、かなしみがある。歌はその折々にひょいと口を衝き、紙の上に書かれ、こうして歌集になる。そのよろこびかなしみのささやかで確かな記念碑、あるいは一里塚。
(小池光・跋より)

・朝床にぽんぽん蒸気の音ひびき
 女漁師になると決めた日
・まつすぐな肩は造花の神の技
 まるみ帯びくる一瞬まへの
・うつすらと霜をかむりて鳩の羽根
 落ちをればああ母さんと呼びつ


第1歌集
「短歌人」会員
2017年5月26日発行
四六判上製カバー装214頁
定価:本体2300円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
大成金吾歌集
『荷揚げ待つ陰に』


家族との濃やかな関わりのかたわらに大成さんの充実した個の世界は広がっていて意欲に満ちている。意欲はゆったりとしていて決して他者を撥ねつけるものではない。一人の人間の内側にはかくも豊かな世界が広がっているのだ。
(紺野裕子・跋より)

・鉄屑の積まるる船の親子四人
 眠るも自在荷揚げ待つ陰に
・われだけがこの世に残って生きている
 そんな気がする闇夜の釣りは
・白内障のオペ終えたれば妻の顔
 はっきりとして美人なりけり


第1歌集
「短歌人」会員
平成29年4月27日発行
四六判上製カバー装206頁
非売品
装幀/真田幸治
 

 
阿部久美歌集
『叙唱 レチタティーヴォ』


しなやかなせめぎ合いにより、
言葉と官能が響き合う。
身体の復権を追求して、
息づく詩魂。
孤独を恐れず、
どこまでも奔放に躍動する。

・ここからとつま先を置きゆふぐれの
 影にも肖たる銀の線引く
・あなたを、待ちますからと言ひ残し
 雨、虹、人の順番に消ゆ
・ゆつくりとほどけてこれでさやうなら
 紙屑みたいな雪とあたしと
・雨の日のわたしではなく雨の日がわたしなんだよ
    黙つて、見てて
・月かげを反してたかがアスファルト
 今夜死ぬほど 見よ、うつくしい


第3歌集
「短歌人」同人
2017年3月19日発行
四六判並製カバー装140頁
定価:本体1800円[税別]
カバー・口絵写真/矢吹尚也
装幀/真田幸治
 

 
寺島博子著
『葛原妙子と齋藤史
 『朱霊』と『ひたくれなゐ』

葛原妙子と齋藤史、
ともに六十代の歌集、
『朱霊』と『ひたくれなゐ』。
怜悧な智を思わせる「朱」、
迸る情念さえ感じさせる「くれなゐ」、
その歌集名の美しい均衡に焦点を当て、
ふたりの表現者としての意識を探る、
書き下ろし評論集!

はじめに/「ここすぎて」/聖母とヴィナス/魚/四時/空間という対象/廃墟/鳥と人物/死者のいる場所/像/朱とむらさき/テレビにみる影響/非在と得体/埋葬とみどりご/蝶/音律の空間/安らぎの深層/心身を置く所/紙と橋/内なる邂逅/自己意識/音楽/身体の在る地点/「他者」と「死の側」/知覚/淡雪とつゆしぐれ

第2評論集
「朔日」編集委員
2017年3月25日 初版発行
2017年 6月19日 2刷発行
四六判上製カバー装244頁
定価:本体2500円[税別]
装幀/真田幸治
 

 
舛田篤順歌集
『人生回顧録
 小坊主から医師に

八十五年の生涯を振り返る。
短歌とエッセイ、妻子の小文を収録。

人生回顧録/幼年〜学生時代/家族/ふるさと/回想/父の死/友の死/日記/旅行 国内/旅行 海外/アルプスの山中で出会った娘/闘病/雑詠

遺歌集
平成29年3月25日発行
四六判並製カバー装190頁
非売品
装画/著者
装幀/真田幸治
 

 
高石万千子歌集
『外側の声』


十年のうちに幾度か高石さんから歌集を渡されその作品を読む機会をえていたのだが、そのまなざしの能力の秘密が、詩歌の秘密として理解できるようになった。いやヴァルター・ベンヤミンがあれほど、繰り返し書いていたはずの救済という言葉の意味が、高石さんの歌集によってはじめて理解できるようになったというのは誇張ではないかもしれない。
(岡賦」二郎・序より)

・人棲まぬ図書館の灯のさいさいと
 差異の家族の棲むところまで
・反復の黄の電車くる現在は
 もう暗いのだ 懐疑ばかりだ
・    存在が
 受けとりし名の
   ギリシャ風
   友愛ありて
 あるふりをする


さいかち真「『外側の声』刊行に寄せて」
尾附O子「高石さんのこと」

第3歌集
「未来」会員
2017年2月10日発行
四六判並製カバー装128頁
定価:本体1800円[税別]
装画/岡賦」二郎
装幀/真田幸治