松村正直評論集
『短歌は記憶する』
第9回日本歌人クラブ評論賞受賞
短歌は時代を記憶する。人々の記憶をなまなましく封じ込めている。
だから、短歌を読むことによって、時代の持つ雰囲気がまざまざと甦
ってくるのだ。その中には、歴史書や年表には残されていないものも
多く含まれている。
(「あとがき」より)
【本書の内容】
第一章 時代と短歌
サブカルチャーと時代精神/ゴルフの歌の百年/短歌に見る家屋の変遷/
仁丹のある風景
第二章 戦争の記憶をめぐって
軍馬という兵器/歌枕としての「ヒロシマ」/靖国神社が抱えるもの/
八月十五日の謎/樺太の見た夢/サンシャインビルの光と影
第三章 歌人論
長い時を越えて―清原日出夫論/二つの顔を持つ男―石田比呂志論/
短歌史へのまなざし―三枝昂之論/母恋いの歌―永田和宏論
2010年11月13日初版発行
2011年9月13日2刷発行
四六判上製カバー装220頁
塔21世紀叢書第174篇
定価:本体2200円[税別]
装幀/真田幸治
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